北欧のモビール”ヒンメリ”とは?作り方やおしゃれな飾り方などをご紹介!

ヒンメリ

日本でも見かけることが増えた「ヒンメリ」。
特にクリスマスシーズンは、街中でも様々なヒンメリを目にするようになりました。
シンプルでありながら、どこか癒しを感じるヒンメリを部屋に飾る人も増えています。

部屋に飾ったヒンメリは、風に吹かれるとゆらゆらと優しく揺れ、その影は美しいコントラストを生み出します。
穏やかな美しさはまるで芸術品のよう。

この記事では、意外と簡単にできるヒンメリの作り方や飾り方、ヒンメリの由来などについてご紹介していきます。

 

 

ヒンメリとは

ヒンメリとは、藁(わら)に糸を通して多面体に形成したフィンランドの装飾品のこと。
基本形となる八面体のヒンメリは12本の藁を使って作ります。
ヒンメリは単体で飾ることもできますが、繋げてモビールのように飾っても素敵です。

ヒンメリの発祥は中央ヨーロッパと言われ、スウェーデンからフィンランドへと伝わってきました。
ヒンメリの語源はスウェーデン語の「ヒンメル」という言葉で、「空」「天」といった意味を持っています。

麦わらを使って作るヒンメリは、クリスマスの装飾品でもありますが、元々は寒冷な土地フィンランドでの豊作を祈願するためのもの。
自然を敬い、豊穣の願いを込めてひとつずつ藁に糸を通していきます。
冬至祭(ヨウル)は12月下旬に行われ、大きなヒンメリを作るほど翌年の豊作に恵まれるといわれていました。
また、幸運と子宝を願って結婚式に使われることもあるそうです。

冬至祭にはヒンメリが欠かせなかったフィンランドにも、やがてドイツ発祥のクリスマスツリーが流行するようになっていきます。

ヨーロッパに最初に伝わったクリスマスツリーは、1840年イギリスのヴィクトリア女王がドイツ人の夫のために飾ったものとされています。

その後イギリス、アメリカでクリスマスツリーが流行すると、それがヨーロッパにも輸入され、フィンランドでは1800年代の終わり頃にクリスマスツリーが広まっていきました。

クリスマスツリーの普及により、ヒンメリの伝統が消えかけた時期もありましたが、一部の団体でヒンメリを広める活動が続き、今日では日本でもインテリア雑貨として広がりをみせています。

 

 

ヒンメリを作る際の材料

ヒンメリは藁を使って作りますが、ストローを使って作ることもできます。
初めての場合は丈夫なストローで練習しながら作るのもおすすめです。

最近は100均でおしゃれなストローがたくさん売られているので、シンプルな形のヒンメリでも、ストローのデザインを変えてアレンジを楽しむことができます。

 

藁のヒンメリの材料

 

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・藁(小麦、大麦、ライ麦など)
・綿糸またはタコ糸
・はさみ
・針

ヒンメリ用の藁は、手芸店などで買えることもありますが、店頭ではなかなか見つけられないかもしれません。
藁の入手が難しい場合は、通販キットを使う方法も。
麦わらと作り方、糸・針がセットになっていて便利です。

ヒンメリを独自に研究されている造形作家おおくぼともこさんのオンラインショップで購入することができます。

ヒンメリスターターキット
http://himmeli.jp/make/online_himmelikit.html

麦わら50本セット
http://himmeli.jp/make/online_mugi.html

 

ストローのヒンメリの材料

・ストロー
・綿糸またはテグス
・はさみ、カッター
・針

ストローの場合は、太さでヒンメリの印象が決まります。
大きな作品を作る場合は太いストローでも良いですが、小さなヒンメリの場合は細いストローの方が繊細さを出すことができます。

ストローのデザインによっては、通した糸が見えてしまうこともあるので、細い綿糸や透明なテグスなど、ストローに合わせて糸を選ぶと良いでしょう。

通販のフェリシモから生まれたインテリア雑貨のブランドSeeMONO(シーモノ)では、ストローで作るヒンメリキットが販売されています。
初心者でも作りやすいように、説明書が付いているので安心です。

[SeeMONO]
天井に揺れる北欧のモビール ナチュラルカラーのストローで作る手づくりヒンメリキットの会
ヒンメリ作家さんに教わる 今日から始めるヒンメリモビールキットの会

 

 

ヒンメリの作り方について

ここでは100均で手軽に買えるペーパーストローを使ったヒンメリの作り方をご紹介します。

 

基本のヒンメリの作り方(八面体)

ヒンメリ_作り方_基本01用意するものは、ペーパーストロー12本、綿糸と針です。(タコ糸でもOK)
ペーパーストローは、1本を3等分にして6.5cmに切り揃えました。
カッターを使うと上手くカットすることができます。

ヒンメリ_作り方_基本02
①:3本のストローに糸を通して三角形を作り、頂点で結びます。

ヒンメリ_作り方_基本03
②:次に2本のストローに糸を通し、頂点で結びます。
ひし形のような形が出来上がります。

ヒンメリ_作り方_基本04
③:②の工程を繰り返し、三角形を作っていきます。

ヒンメリ_作り方_基本05
④:三角形が5つ出来たら、最後のストローに糸を通します。

ヒンメリ_作り方_基本06
⑤:持ち上げて糸と糸の端を結びます。

ヒンメリ_作り方_基本07
⑥:ひっくり返すと、三角錐が出来上がります。

ヒンメリ_作り方_基本08
⑦:ひっくり返して元に戻し、糸の処理をします。
ストローの中に糸を通し、写真のように三角形の頂点へ向かって糸を出します。

ヒンメリ_作り方_基本09
⑧:もう一本の糸も三角形の頂点に向かって、写真のようにストローの中に糸を通します。

ヒンメリ_作り方_基本10
⑨:2つの三角形の頂点を結びます。

ヒンメリ_作り方_基本11
⑩完成です!
ヒンメリの影がきれいに映る場所に飾りましょう!

 

 

アレンジ八面体のヒンメリの作り方

ヒンメリ_作り方_アレンジ01
少しだけ材料を変えてアレンジした八面体の作り方をご紹介します。
用意するものは、6.5cmに切り揃えたペーパーストロー8本、9.8cmに切り揃えたペーパーストロー4本(1本のストローを2等分しました)、麻ひもです。

ヒンメリ_作り方_アレンジ02
①:長いストロー2本に糸を通し、3本目は短いストローに糸を通して結びます。

ヒンメリ_作り方_アレンジ03
②:二等辺三角形が出来たら短いストロー2本に糸を通し、頂点と結びます。

ヒンメリ_作り方_アレンジ04
③:②の工程を繰り返し、正三角形を3つ作ります。

ヒンメリ_作り方_アレンジ05
④:10本目と11本目で再び長いストローを使って、二等辺三角形を作り、最後の短いストローに糸を通します。

ヒンメリ_作り方_アレンジ06
⑤:立体に起こしながら、糸端を結びます。
麻ひもの場合は、ストローの中に2本の糸を通すのは難しいのでカットし、ストローの中に押し込んで糸終いをします。

ヒンメリ_作り方_アレンジ07
⑥:吊るす用の麻ひもを用意し、二等辺三角形の頂点を結びます。
片側の不要な糸は、同じくストローの中に押し込んでスッキリ納めましょう。

ヒンメリ_作り方_アレンジ08
⑦完成!
麻ひもでナチュラルな雰囲気のヒンメリになりました!

 

 

ヒンメリのおしゃれなアレンジ

基本形のヒンメリを組み合わせて

 

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ご紹介した八面体のヒンメリとタッセルを組み合わせるだけでも、素敵な作品が出来上がります。
朝日に照らされた影が、ほっこりとした気持ちにさせてくれるヒンメリです。

 

ヒンメリのクリスマスツリー

 

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三角形と星型のヒンメリを組み合わせたクリスマスツリー。
黒いストローはモダンな印象になります。
床置きのクリスマスツリーように場所を取らないのも嬉しいですね。

 

ヒンメリのクリスマスリース

 

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松ぼっくりにグリーンを添えてナチュラルリースに。
赤やゴールドが加わると、一気にクリスマスムードが高まります。
中のアイテムを変えれば、年間を通して楽しめそうですね。

 

五芒星と六芒星のヒンメリ

 

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タッセルをつけて、おめかししたヒンメリ。
クリスマスツリーに飾っても素敵ですね。

 

ナチュラルなヒンメリ

 

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麦わらのヒンメリにドライフラワーを添えると、ナチュラルインテリアにぴったりのアイテムに。
簡単ながらも素敵なアレンジです。

 

ヒンメリのアクセサリー

 

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アクセサリーパーツを使えば、ピアスやネックレスにすることもできます。
ゆらゆら揺れるヒンメリをコーディネートのひとつに。

 

ペンダントライトのように飾って

 

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ダイニングテーブルの上にヒンメリを飾った素敵なアイディア。
ダイニングテーブルの上部がフリーなら、食卓をヒンメリで彩ってみては。

 

小さな花瓶に添えて

 

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家族が見過ごしがちな小さな花瓶も、ヒンメリを添えると存在感がアップしますね。

 

 

まとめ

ヒンメリはクリスマスだけではなく、アイディア次第で年間を通して楽しむことができます。
材料さえあればすぐに作れるので、ヒンメリで暮らしを彩ってみてはいかがでしょうか。

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