ウッドデッキでバーベキューをする際に押さえておきたい注意点4選。
庭のウッドデッキで家族や親しい友人とバーベキュー。
自分の家を建てたら、一度は憧れる光景ですよね。
最近ではDIYの流行りもあって、ウッドデッキやテーブルを自作する方もいらっしゃいますが、興味のある方も多いのではないでしょうか。
でも、そもそも庭でバーベキューをして近所迷惑にならないのか?
火事が怖い。メンテナンスが大変そう。ちょっとネガティブな疑問もありますよね。
こちらの記事では、ウッドデッキでバーベキューをする際に、どんなことに注意をしたら良いのかご紹介します。
1、近隣には最大限の配慮を
自邸の庭とはいえ、大勢でバーベキューをすれば賑やかになりますし、煙や臭いは風に乗って広がります。
庭でバーベキューをする場合は、事前に両隣と庭に面した家には挨拶に行っておきましょう。
「庭でバーベキューをしたいのですが、いいですか?」と聞いて、拒否する人は少ないものです。
しかし、許可をとらなかったばかりに、思わぬトラブルに発展したり、ご近所づきあいにヒビが入ったりすることは十分にあり得るのです。
ご近所さんも「知っていれば、洗濯物や布団を干さなかったのに」と思っても、なかなか言えないもの。
結果的に我慢を強いることになってしまいます。
そうならないためにも、事前の挨拶が大切です。
日にちと時間、極力迷惑にならないように配慮する旨を伝えましょう。
当日は予告した時間内で切り上げることも心がけてください。
また、日頃から近隣の方と円満な関係を築いておくのもポイントです。
人柄を知っていれば、「〇〇さんはアウトドアとか好きそうだものね」と理解を得やすくなります。
バーベキューに限らず、ご近所付き合いには”お互い様”というケースが多く出てきます。
お互いに気持ちよく暮らせるように日々配慮したいですね。
2、バーベキューに必要な広さと空間づくり
ウッドデッキでバーベキューをするためには、どのくらいの広さが必要なのでしょうか?
屋根やフェンスなどのオプションもありますよね。
ウッドデッキを”ひとつの空間”としてバランスの取り方を考えてみましょう。
2-1 バーベキューをする人数から広さを考える
庭でバーベキューと言っても、家族だけで、あるいは友達とその家族を招待して、と様々なケースがありますよね。
ウッドデッキの広さを決める前に、”何人でバーベキューをすることが多そうか”をある程度考えておく必要があります。
一番考えられるのは、自分の家族ともう一組家族を招待して、7~8人というケースではないでしょうか。
その場合、人数分の椅子やテーブル、コンロを置くことを想定すると、2.5間×10尺程度の広さが必要になります。
メートルに換算すると、約4.4m×3mです。さらにイメージしやすく畳数に置き換えると、8畳くらいの広さになります。
そんなに庭も広くないし、家族だけでバーベキューできれば十分。というケースで4~5人想定であれば、6畳ほどの広さでも良いでしょう。
2-2 目隠しが必要かどうか決める
立地条件や設置場所によっては、目隠しが必要になることもありますよね。
通行人の目が気になる場所だと落ち着いて楽しむことができません。
目隠しとしてフェンスを取り付ける場合は、少し圧迫感を感じることもあるので、奥行きに2尺ほど(約60cm)プラスすると良いでしょう。
また、フェンスをつけないのであれば、”段床”を設けるのもおすすめです。
ウッドデッキに段差を作ることで、そこに腰かけて食べることもできますし、ステップにもなるので庭へ出やすくなります。
2-3 屋根はあった方がいい?
せっかくバーベキューを始めたのに、にわか雨が…。
そんな時にも屋根があると便利です。
小雨程度ならバーベキューを続けることができますし、日差しが強い日の日除けにもなりますね。
その他のメリットとしては、洗濯物を安心して干せるので、ウッドデッキを日常的に活用したい方にはおすすめです。
ただ、フェンスも屋根も取り付けた場合は、囲われたスペースになりますので、屋外の醍醐味でもある”解放感”が少し薄れてしまうかもしれません。
青空の下、解放感を満喫したい方には屋根は不要かもしれませんね。
3、何より重要な防火対策
ウッドデッキでバーベキューをする際に、一番気を付けなくてはならないことは”火事”です。
一度でもボヤ騒ぎを起こしてしまうと、近隣からは「もうバーベキューはしないでください」と釘をさされてしまうでしょう。
3-1 火種が落ちることが一番危険
ウッドデッキ上に、直接コンロを置いてバーベキューをする場合には注意が必要です。
火が付いた炭を取り出す際に、ウッドデッキ上に落としてしまうことがあるからです。
さらに火種が小さい場合、ウッドデッキの隙間から落ちてしまい、気が付かないうちにウッドデッキの下で延焼してしまうことも。
ちょっと怖いですよね。
3-2 モルタルやレンガなどで調理スペースを作る
そういった火事を防ぐためにも、レンガで調理場を作ってしまうのも一案です。
床をモルタルで仕上げれば、より安全でしょう。
ウッドデッキ上で調理しなければ、油汚れや掃除も最小限で済みます。
ウッドデッキとレンガは見た目の相性も良いですし、最近ではDIYでピザ窯も一緒に作ってしまう方もいるようです。
手作りピザがあれば、バーベキューがより一層盛り上がりますね。
3-3 コンロをテーブルに組み込む方法も
テーブルを自作して、コンロをテーブルに埋め込んでしまう方法もあります。
この場合だと椅子に座ったまま調理できるのでラクですね。
ただ、炭火を取り出す際にはウッドデッキに落とさないように注意も必要です。
3-4 片付けが終わったあとも、消火が完了しているか確認
大人数でバタバタと片付けていると、「誰かが消火してくれただろう」と思ってしまうことはありませんか?
火の元の消火確認は、必ず家主が行うようにしましょう。
時間を置いて、2~3度確認すればより安心です。
火事対策に関しては慎重すぎるくらいで丁度良いのです。念には念を入れてください。
4、ウッドデッキの汚れを防ぐ方法とお手入れ
ウッドデッキでバーベキューをすると、気を付けていても汚れはつきものです。汚れにくいウッドデッキの材質選びと掃除方法についてご紹介します。
4-1 汚れを防ぐには、ウッドデッキの材質選びから
レジャーシートやブルーシートを敷くというのも一つの方法ですが、せっかくのウッドデッキを隠してしまいますし、見た目もイマイチですよね。
最近では、油汚れが染み込みにくいウッドデッキも出てきています。
例えば、アドヴァンの”リサイクルウッドデッキ PLUS”はリサイクルウッド表面に特殊なコーティングを施しています。
バターやワインをこぼしても、シミになりにくく、飲食店向けとして紹介されている商品です。
見た目も天然木材に見劣りしませんから、防汚性に注目して材質を選ぶとメンテナンスが簡単になりますね。
4-2 ウッドデッキの材質によって異なるお手入れ方法
汚れがついてしまった場合、時間が経つほど汚れは落ちにくくなりますので、その日のうちに落とすことが大切です。
天然木材の場合は、デッキブラシを使って擦り洗いすることができます。
デッキブラシでほとんどの汚れは落とすことができるでしょう。
頑固な汚れは高圧洗浄機を使うのがおすすめです。
また、天然木材は年に1回程度、防腐剤や塗装のメンテナンスが必要になります。
樹脂製やリサイクルウッドなどの人工木材の場合は、ウッドデッキの表面を特殊コーティングしていますから、デッキブラシで擦りすぎるとコーティングが落ちてしまいます。
高圧洗浄機も塗膜を傷める原因になりますので、あまりおすすめできません。
基本的には水洗いで、中性洗剤を使った場合はよく流し、雑巾でしっかり拭き取りましょう。
デッキブラシを使う場合は、やさしく使ってください。
人工木材のメンテナンスは、普段から中性洗剤で水拭きしていれば、特別なことは必要ありません。
まとめ
ウッドデッキは設置してしまうと、後から広げることは難しいので、初めのプランニングが大切です。
特に天然木材と人工木材ではメンテナンスの頻度や方法が異なりますので、自分のライフスタイルなどを踏まえ、選ぶのがおすすめです。
火事や近隣の方へ配慮さえすれば、ウッドデッキでのバーベキューはとても楽しいものになります。
自分のライフスタイルをイメージしながら、上手にウッドデッキを生活に取り入れてみてくださいね。