天窓(トップライト)とは?カーテンやブラインドの設置例やメリットデメリットなどをご紹介!
天井の高い家や吹き抜けのある家によく見られる「天窓」。
自然光は室内を優しく照らし、光と影が織りなすコントラストがインテリアの表情をより豊かに見せます。
住宅のデザインを考える上でも、天窓はとても魅力的ですよね。
しかし、天窓を検討する上で気になるのは、デメリットがないか、どのような建築例があるか、ということではないでしょうか。
この記事では、天窓のメリットデメリットなども含め、建築例を写真付きでご紹介します!
天窓(トップライト)とは
天窓とは、建物の屋根面に取り付ける窓のこと。
英語ではスカイライト(Skylight)と呼ばれています。
天窓は小さくても効果的に配置すれば、採光・通風・換気・省エネなど様々なメリットを享受できるのが特徴です。
天窓のカーテンやブラインドについて
外からの視線はあまり気にならない天窓ですが、夏の日差し除けにカーテンやブラインドがあると便利です。
天窓のおしゃれなコーディネートや建築例をご紹介します。
色で魅せる暖かいコーディネート
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天窓のブラインドとカーペットをオレンジ色でリンクし、暖色ならではの暖かさを感じられるコーディネート。
外は雪景色ですが、とても暖かそう。
色の効果も意外と大きいものです。
シックなロールスクリーンで落ち着いた寝室に
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寝室にトップライトがある場合は、遮光することができるロールスクリーンの設置がおすすめです。
特に面積が大きい天窓にロールスクリーンを付ける場合は、パターン選びが大切。
部屋に入ったときに圧迫感がないものを選ぶと良いでしょう。
ロールスクリーンをカーテンのように使って
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ロールスクリーンをゆったりと掛けることで、隙間から光がこぼれるように差し込みます。
このような使い方も素敵ですね。
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時間が経つと光の色が飴色に。
自然の光は様々な表情を見せてくれます。
アクセントカラーのブラインドでキッチンを彩って
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天窓から明るい光が差し込み、朝から清々しい気持ちでキッチンに立てそう。
ブラインドを閉めても、好きな色なら料理のテンションも上がります。
天窓(トップライト)のメリット
明るさとプライバシーの確保
明るい住まいにする為には、窓を大きく取る必要があります。
しかし、都市部の住宅密集地では、窓を大きくするとプライバシーの確保が難しくなり、悩ましい問題です。
天窓は、壁面の窓よりも約3倍の採光効果があると言われています。
プライバシーを守るために開口部を減らした住まい。
日中でも暗くなりがちな、北向きや東向きのお部屋。
このような場所に天窓を取り入れれば、明るく過ごしやすい空間にすることができます。
これは「天空光」がもたらす効果です。
天空光とは、太陽光のうち直射日光以外の光が、大気中のチリなどによって拡散されたり、雲から反射されたりして地上に届く光のこと。
曇っていても、雨が降っていても、太陽が出ている日中はある程度の明るさがありますよね。
この天空光を取り入れられるのが天窓なのです。
自然な換気が可能に
天窓には、開閉式できるタイプと開閉できないFIX窓があり、開閉できる天窓なら効率的な自然換気が可能になります。
壁面の窓だけを開けて換気すると、空気は横方向にしか抜けていきませんが、天窓を開放すれば、上へ空気が抜けていきます。
吹き抜けのある住宅なら、1階から入った空気が階段を通って、上階の天窓へ。
重力により、自然な空気の循環が始まります。
また、暖まった空気は天井付近に溜まってしまうもの。
夏場は天窓を開けて排熱すれば、室内の温度上昇を和らげることができます。
エアコンの使用量や温度設定を抑えることで省エネにもつながるでしょう。
開放感を得られる
天窓から外の景色や空が見えると、家に居ながらも開放的な気分を味わうことができます。
家から青空を望めるなんて素敵ですね。
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上に視界が開けていると、想像以上の開放感を得られます。
天窓(トップライト)のデメリット
夏場の暑さと冬の結露
窓のある場所は断熱材がないので、どうしても外気温の影響を受けてしまいます。
「天窓は暑い」という感想を聞いたこともあるのではないでしょうか。
暑い天窓にしないためには、断熱性の高いサッシ、Low-e複層ガラスなど遮熱性のあるガラスを選ぶことが大切です。
もちろん、ロールスクリーンやブラインドで日差しを調整できるようにしておくことも有効。
あらゆる方法を駆使して、夏の暑さをシャットアウトしましょう。
また、断熱性の高い天窓を選ぶことは、冬の結露防止にも役立ちます。
結露も外気温の影響で起きる現象なので、窓から冷気が伝わらないようにすることがポイントです。
雨漏りの不安
天窓は屋根に開口部を設けているので、雨漏りへの不安を感じる場合もあるでしょう。
雨漏りに気を付けるポイントとしては、天窓の施工実績が豊富な建築業者へ依頼することや保証期間を設けているメーカーの商品を選ぶことが大切。
不具合が起きた際にも、しっかりと対応してくれるメーカーやビルダーを選ぶことが安心に繋がります。
掃除やメンテナンスの問題
天窓の清掃はなかなか難しい問題です。
吹き抜けのような、高所にある天窓のセルフクリーニングは危険が伴います。
無理をせず、専門の業者へ依頼するようにしましょう。
しかし、天窓のある家に暮らしている人からは、
「天窓の掃除は何もしていない」
「汚れている、と思っても次に見たときには汚れやゴミがなくなっていた」
との声も。
天窓は傾斜面に設置されていることがほとんどなので、雨で汚れが洗い流されたり、窓に付いていたゴミが風で飛ばされたりすることも多いようです。
ロフトなど手が届く場所に設置する場合は、中軸回転式の天窓がおすすめです。
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180度回転するので、外側のガラスも簡単に掃除することができます。
また、天窓は壁面の窓よりも雨や風の影響を強く受けます。
メンテナンスやリフォームのサイクルは、屋根工事と同時期に検討すると良いでしょう。
日焼けの問題
南向きや西向きの屋根にある天窓は、夏には強い日差しが差し込みます。
強い日差しは暑さだけではなく、床や家具にダメージを与える場合も。
南向きや西向きの天窓には、ブラインドやロールスクリーンの設置が必須となるでしょう。
まとめ
天窓には若干のデメリットもありますが、それ以上のメリットがたくさんありますし、おしゃれな家のマストアイテムになりつつあります。
検討する際には、雨漏りなどが起きないよう、信頼できる施工業者を選びましょう。
また、生活に関わるあらゆるモノがIoTで制御できるようになってきました。
※IoTとは「Internet of Things」の略で”モノのインターネット”と呼ばれるもの。最近では照明やスマートロックが有名ですね。
天窓も温度・湿度・空気の清浄度をスマホで確認できるようになるそう。
音声で天窓を開閉したり、ウェザーデータと連携したりと、どこまで便利になるのか楽しみですね。