無垢床の種類や掃除などのお手入れについて。ワックスやオイルのおすすめについてもご紹介!
“まっさらで、混じり気のない” という意味を持つ 無垢 (むく)。
無垢床 (無垢材) とは、別名「無垢フローリング」とも呼ばれ、一本の丸太を使う形に切り出し作られたもののこと。
何枚かの薄いベニヤ板を重ねて厚みを出す合板とは違い、接着剤などを全く使わないので、化学物質に敏感な方や小さなお子さんがいらっしゃるご家庭でも安心です。
素足で歩いた時に肌に伝わる木のぬくもり、森林浴をしているような癒される香り、木の種類によって異なる色味や木目の美しさを楽しめるのが無垢床の魅力ですね。
また、時の流れとともに味が出てきて、経年変化も楽しめます。
今回は、無垢フローリングに使われる材木の基本的な種類や特徴、無垢床を検討する上で気になっている方も多いと思われるお手入れ方法などについてまとめました。
無垢床の種類と特徴
無垢床として使用される材木には様々な種類があり、木目や節の出方などが違う為、種類によって材質や色味など、だいぶ印象が変わってきます。
今回は、北欧Lifelogが独自に厳選した5種類をご紹介させていただきます。
オーク(ナラ)
傷やへこみが気になる方におすすめ
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重くて硬い材質で傷がつきにくく、耐水性にも優れているので、小さなお子様がいるご家庭に特におすすめです。
また明るすぎず暗すぎずと言った、ほど良い色味なので、様々なインテリアスタイルに馴染み易いのではないでしょうか。
木目も美しいですね。
パイン
ナチュラルで温かみのある印象が好き、経年変化を楽しみたい方におすすめ
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温かみのある素朴さが人気のパイン材。
柔らかめの材質なので傷やへこみはつき易いですが、節が多いので思っているよりも目立ちにくいと思います。
明るめの色味から少しずつ変化していく経年変化も楽しめる材質です。
メープル
硬く傷やへこみに強い、明るい色味が好きな方におすすめ
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体育館やボーリング場のレーンに使用されるほど硬く、衝撃や摩擦に強いと言われているメープル。
特に小さなお子様がいるご家庭におすすめしたい床材の一つです。
色味も明るめものもが多いので、やわらかく温かみのある雰囲気を演出してくれます。
ウォールナット
傷やへこみが気になる、落ち着いた印象がお好きな方におすすめ
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海外インテリアでよく見られる、ヴィンテージのようなコクのある色味が素敵なウォールナット。
時とともにツヤが出てきて一層味のある色味に変化していきます。
材質も硬めで衝撃に強く耐久性にも優れています。
バーチ
節や木目が目立たず、ナチュラルですっきりとした雰囲気が好きな方におすすめ
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なめらかな肌触りと淡い色味が素敵ですよね。
色のばらつきが少ないので、全体的にすっきりと清潔感のある優しい雰囲気にしてくれます。
硬さもあるので、傷やへこみが気になる方にもおすすめの床材です。
無垢床のお掃除
無垢床は、合板に比べるとほんの少し手を掛ける必要がありますが、コツさえ掴めば、実は皆さんが思っているほど大変ではありません。
まず日常のお掃除としては、
・掃除機やモップでちりやほこりを取る
・数ヶ月に一度固く絞った雑巾で水拭きをする (仕上げに乾拭きすると完璧)
これだけです。
実は、合板や他の床とほとんど変わりません。
注意点としては
・水分を長時間放置したままにしない
・飲み物などをこぼしたらすぐに拭く
ということ。
入浴後の足の濡れ程度ならあまり神経質にならなくても良いと思います。
シミになってしまったものや汚れ落しをする場合、削り取る (研磨スポンジ・紙やすりなど) + コーティング (オイル・ワックス) で、随分と綺麗になります。
無垢床のメンテナンス
通常のお手入れに加え、数ヶ月から1年に一度はワックスやオイルでお手入れをしてあげると、木目の表情が美しく蘇ったり、汚れがつき難くなるなどの効果があります。
ここではワックスやオイルの特徴と、おすすめのアイテムをご紹介していきます。
ワックス
ワックスとは蝋のこと。
・原材料の種類(植物性や動物性)
・配合(原料100%かオイル等混合か)
・形状(固形、液状、ペースト状等)
などにより違いがあります。
木の表面をコーティングすることで、水分や汚れを染み込みにくくしたり、木目の美しさを自然に引き出してくれます。
効果もきちんとありながら、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して使用できる蜜蝋ワックスなどの自然派のおすすめアイテムをご紹介します。
未晒し蜜ロウワックス
原料は厳選された蜜蝋とエゴマ油のみ
AURO (アウロ)
石油系ゼロ、天然成分100%
オスモカラー
環境に配慮した自然の植物油ベース
お好みの質感や扱い易さを考慮して購入されることをおすすめします。
オイル
ワックスとは違い、木に浸透して保護し木目がはっきりと引き出されます。
中でも植物性で香りの気にならない エゴマ油・亜麻仁油 などがオススメです。
無垢床って傷だらけになるの?
木材の種類 (強度の違い) によって傷のつき易さは異なりますが、オークやメイプルのような重く硬めの材木を選ぶと傷はつきにくくなります。
また、ヒノキやパイン等は材質としては柔らかめですので傷はつき易くなりますが、ある程度でしたらリカバリー可能な場合もありますし、ご自身でできるケア用品も色々あります。
傷そのものを思い出として楽しむという考え方もありますね。
実際に、無垢床とともに暮らしている方々がよくおっしゃるのは
「そんなに神経質にならなくて良かった」
「思ったより気にせずに暮らしている」ということ。
傷が目立たないように材木の強度優先で選ぶのか、その木材にしか出せない風合いで選ぶのかは、お好みやそれぞれのご家庭のライフスタイルに合わせて上手に選びたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日々のお手入れは他の床材とほとんど変わらないですし、ある程度の傷なら業者さんに依頼しなくても、ご自身で簡単にリカバリーできる方法もあります。
無垢床に惹かれながら、シミや傷などを心配して諦めてしまうよりも、それらを含めた経年変化も大切な思い出と捉えて、無垢ならではの五感で感じる木のぬくもりを楽しめると素敵ですね。