玄関を木製ドアにする際に知っておきたいポイント7点!価格やメンテナンスなど。

木製ドア1

家の顔ともいえる玄関のドア。
玄関のドアにとって大切なことはなんでしょうか?

防犯性、メンテナンス性、デザイン性、断熱性、遮音性、、、意外と多くの機能が求められます。

「玄関のドアは機能性を考えると、アルミやスチール製がいいのでは?」と思う方も多いでしょう。
確かに金属製の方が頑丈な気がしますよね。
しかし、木製ドアにも防火ドアとして認定を受けている製品もありますし、電気錠を搭載することも可能になっています。
今や機能性は金属製のドアと同等といえるのです。

玄関を木製ドアにするメリットやその際に知っておきたいポイントについて解説していきます。

 

 

玄関を木製ドアにするメリット

機能性は金属製のドアとほとんど変わらない木製ドア。
ここでは、その木製ドアにしかないメリットをご紹介します。

 

デザイン性

玄関のドアを木製にするメリットは、何といっても木の持つ優しい風合いを取り入れられることでしょう。
アルミやスチール製のドアは固くスタイリッシュな印象ですが、木製のドアは手で触れると柔らかさと温かみを感じます。

また、玄関と窓枠を木製にしてカラーコーディネートできるのも魅力のひとつ。
木製の建具は年月を重ねるにつれて、味わいのある豊かな表情が出てきます。

 

高い断熱性

北欧住宅の玄関や窓に木製が多い理由は、金属と比べて断熱性が高いからです。
寒さが厳しい地域では玄関ドアにも断熱性能が求められます。

家の断熱性能が高くても、玄関の断熱が劣っているとそこから冷気や暖気が入り込み、冷暖房効率を下げてしまいます。
また、冬場の嫌な結露は断熱性と関係しています。
暖房で暖められた空気の中には多くの水蒸気が含まれている為、それが冷たい空気に触れると、空気の中に含んでおくことができなくなり、行き場のなくなった水蒸気が水となって姿を現します。
冬場に窓や玄関が結露するのは断熱性が低く、暖房と冷気の温度差が発生している場所だからです。

結露させない為にも玄関ドアの断熱性が重要ですが、ドアの断熱性能を計る上で目安となるのが「熱貫流率」です。
熱貫流率は熱の伝わりやすさを示す値のことで、単位はW/㎡Kで示します。
数字が小さいほど断熱性能に優れています。
玄関ドアのメーカーでは、熱貫流率をデータで示しているので比較してみるといいですね。

 

修理が可能

アルミやスチール製のドアは傷がついてしまうと修復は難しく、そのまま使用するか新しいドアに交換するケースがほとんどです。
木製ドアの場合は、ついた傷が味わいにもなりますし、修復することもできます。

木製ドアの価格は金属製のドアよりも高価ですが、リフォームを含めたトータルコストで考えると、一概に高いとはいえないのです。

 

 

木製ドアの価格について(相場感など)

ひと口に木製ドアといっても種類は様々。
安価な商品も多くありますが、屋外に面した玄関ドアには耐久性が求められ、品質も大切です。
また、ガラスを使ったドアであれば複層ガラスになっているかもチェックポイント。
断熱性に関わるので忘れずに確認しましょう。

 

パイン材の木製ドア

パイン材の木製ドア

出典:ユダ木工株式会社

節目が入ったパイン材は、北欧生まれの針葉樹。
玄関に取り入れると、北欧住宅にぴったりのナチュラルなエントランスに。
価格の相場は約47~52万円となっています。

 

無垢材の木製ドア

無垢材の木製ドア

出典:ユダ木工株式会社

ドアの芯材に集成材を使い、突板仕上げにしている木製ドアが多い中、無垢材にこだわった製品もあります。
国産ヒノキの無垢材パーツを立体的に組み立てた框組構造のドアは落ち着いた印象に。
価格の相場は約44~52万円となっています。

 

無塗装の木製ドア


無塗装の木製ドアは、ドア単体で販売されている商品です。
価格は約10~17万円とお手頃ですが、塗装費用や取手など別途費用が発生するので、その予算をみておく必要があります。
カスタイマイズ性が高いので、オンリーワンのドアが欲しい方におすすめです。

 

 

木製ドアのメンテナンス

玄関の木製ドアは、定期的に細かなメンテナンスが必要、、、かと思う方が多いかもしれませんが、実はそんなことはないのです。

上記で記述した”無塗装の玄関ドア”をそのまま利用する際はもちろん細かなメンテナンス(日頃のお掃除やワックス掛けなど)を必要としますが、基本的に木製の玄関ドアは、出荷前に工場で自分達の好みの色を玄関ドアの内外に塗装します。

木製ドア_工場塗装出典:株式会社スキャンDホーム

その為、一般的に心配されることの多い、通常の雨風や湿気などからくる”反りや歪み”は殆ど起こりません。

外壁のメンテナンス(10〜15年に一度くらい)に合わせて再塗装をしてあげるだけで問題ないでしょう。
※玄関ドア表面の剥がれや傷など、突発的に大きなダメージを受けた場合は、再塗装や補修を業者さんへ相談すると良いかと思います。

 

 

まとめ

木製の玄関ドアはアルミやスチール製のドアと比べると若干費用は高めですが、断熱性に優れ細かなメンテナンスも必要がないので、これから家を建築される方は検討してみても良いのではないでしょうか?

家族が出かけ、帰ってきた時に迎えてくれる玄関。
経年変化も楽しめる木製ドアで温かみのある空間にしてみてはいかがですか?

  • 北欧の住宅機能とデザインで日本の暮らしを豊かに