最近流行りのタイニーハウスとは?価格や間取りなどをご紹介!
ベストセラーとなった「断捨離」や「人生がときめく片づけの魔法」。
誰もがすっきりと片付いた部屋に憧れますよね。
しかし、現実は物で溢れ、たとえ捨ててもまた買ってしまう……。
それは収納できる場所があるから。
大きな家に本棚や収納があれば、人は物で埋めたくなってしまうのです。
それならば住まいを小さくし、必要最低限の物で暮らせばいい。
その流れで登場したのが「ミニマリスト」と「タイニーハウス」です。
家という器を小さくし、ミニマムに暮らしている人がアメリカを中心に増えています。
タイニーハウスは低予算で建てられることから、セカンドハウスや子供の遊び場、秘密基地のようなガレージなど、様々な用途で建てられています。
この記事ではタイニーハウスの価格や間取り、インテリアなどの気になるポイントをご紹介します!
タイニーハウスとは
アメリカで大きなムーブメントを起こしたタイニーハウスとは、日本語にすると「小さな家」という意味です。
その人気はアメリカ以外の海外や日本でも少しずつ広がりを見せています。
タイニーハウスが生まれたきっかけは、建築家サラ・スザンカの著書「Not So Big House」と言われており、豊かさの象徴=大きな家という価値観に疑問を投げかけ、小さな家での暮らしを提唱しました。
それを機に、アメリカ各地で少しずつタイニーハウスが広まり、1999年にアメリカの美術教師ジェイ・シェーファーが自身のタイニーハウスでの生活や考えを綴った「The Small House Book」が出版され、2000年には建築雑誌で賞を受賞、タイニーハウスは全米に広く知られることになりました。
その後、ハリケーンカトリーナによる自然災害やサブプライムローン問題によって、多くの人々が住まいを失います。
「本当に大きな家が必要なのだろうか」
「こんなにたくさんの物が必要なのだろうか」
大きな家、多くの物を持っている方がより幸せ、という概念を覆すことになったのです。
このタイニーハウス・ムーブメントは「simplife」という映画にもなり、ミニマムな暮らしや生き方を追ったロードムービーは静かな感動を呼びました。
日本で販売されているタイニーハウス
日本で購入できるタイニーハウスを画像とともにご紹介します。
※一部DIYのタイニーハウスも含まれています
固定式のタイニーハウス
固定式のタイニーハウスは、通常の住宅と同じく基礎を造って土地に設置します。
コンテナハウス
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シンプルな外観とおしゃれな内装で人気の「コンテナハウス」。
日本では「プレハブ住宅」といった方がなじみ深いかもしれませんね。
室内にはミニキッチンや薪ストーブが備えられ、写真を見ただけではコンテナとは思えないおしゃれな造りです。
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コンテナハウスは縦に重ねたり、横に繋げたりすることで間取りをカスタマイズすることができます。もし子供が生まれて家族が増えても、新しい物件に住み替える手間がありません。
スモールハウス
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子供の遊び場や趣味の部屋として、庭先に小屋を建てる人も増えています。
テラスがあればバーベキューを楽しむことも。
作り方がわかりやすい小屋キットや、4.5帖や6帖の広さでパッケージになっているスモールハウスもあります。
ドームハウス
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セカンドハウス、アウトドアリビングとしておすすめの「ドームハウス」。
ヨガスペースや天体観測など色々な使い方ができます。
内部結露しないように通気口を設け、換気に配慮した設計になっています。
ドームキットも販売されているので、DIYで設置が可能です。
移動式のタイニーハウス
移動ができるタイニーハウスは、基礎はなくタイヤのついた土台の上(シャーシ)にハウスを建てたり、車内で暮らせるように改造したりと、車と一体になった造りが特徴です。
ノマドライフに最適な住まいとなっています。
トレーラーハウス
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軽トラや車で牽引できる移動式の「トレーラーハウス」。
アメリカの道路では、牽引されるトレーラーハウスをよく見かけるそうです。
モバイルハウス
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こちらは「モバイルハウス」や「キャンパー」と呼ばれるタイプ。
軽トラでハウスを牽引するのではなく、荷台にハウスが載っています。
材料費も安いので自作する人も多いようです。
キャンピングトレーラー
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車で牽引する「キャンピングトレーラー」。
エアストリームはアルミのボディが美しく、耐久性も抜群です。
タイニーハウスの間取りと内装
タイニーハウスの間取りや内装の事例を、住む人の人数別にご紹介します。
一人暮らしのタイニーハウス
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ミニマムなスペースでありながらも、キッチン・トイレ・お風呂など全ての水回りを備えています。
この広さならエアコンも1台で充分ですね。
DINKsにぴったりのおしゃれなタイニーハウス
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カフェの個室のようなダイニング。小さくても木の空間は落ち着きますね。
3方向に開口部があり、通気も採光もしっかり取れそうです。
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ステンレス製のキッチンが主役のダイニング。
古材でインダストリアルなインテリアにまとまっています。
タイニーハウスなら少ない予算でも満足のいく空間に。
家族で暮らせるタイニーハウス
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2つの棟を連結して、家族で暮らせるタイニーハウスに。
木の温もりを感じる室内には暖炉も備えられています。
タイニーハウスなら違う部屋にいても、家族の気配を感じられるのが嬉しいですね。
タイニーハウスの水回り
タイニーハウスで暮らすのなら欠かすことができないのが水回りです。
どのようなキッチンやお風呂があるのかご紹介します。
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コックピットのように動かずに使えるキッチンは使い勝手が抜群。
ミントグリーンの冷蔵庫がかわいいですね。
3枚目のアウトドアダイニングも素敵です。
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2枚目の写真を見ると分かりますが、こちらはトレーラーハウスのキッチンです。
トレーラーとは思えないほど、ゆとりのあるキッチンになっています。
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こちらはコンテナハウスの内装。
洗濯機までビルトインされ、機能性の高いキッチンです。
トイレのすぐ横に洗面台があるのも合理的で◎。
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日本人ならシャワーばかりではなく、お風呂にもゆっくり浸かりたいもの。
タイニーハウスにお風呂を備えることも可能です。
タイニーハウスの価格や税金について
タイニーハウスの価格は、広さや水回りの有無で大きく変わってきます。
水回りを備えた住宅としてのコンテナハウスは、約300~400万円が費用の相場となっています。
運搬費用や基礎・インフラ工事などを含めても、約500~600万円で住宅を建てることができるでしょう。(土地代は除く)
セカンドハウスとしてのスモールハウスの値段は、4.5帖タイプで約100万円、6帖タイプで約130万円となっています。
DIYキットの場合は、7~9㎡で約40~70万円が費用の目安となります。
移動式タイニーハウスは、水回りがないシンプルなトレーラーハウスで200万円台から。
キッチン・シャワー・トイレを備え、家族で就寝できるトレーラーハウスになると約400~600万円が相場の価格となるでしょう。
タイニーハウスの建築確認申請
床面積が10㎡以下、防火地域・準防火地域でない、用途地域が無指定、この3つの条件が揃っていれば、タイニーハウスの建築確認申請は不要です。
但し、新たに購入した土地に新築する場合は、建築確認申請が必要になります。
いずれの場合も自治体によって対応が変わることがあるので、違法にならないよう事前に確認しておくことが大切です。
タイニーハウスの固定資産税
固定式のタイニーハウスには固定資産税が掛かります。
税金は年数とともに減少していきますが、予算に忘れずに組み込んでおきましょう。
移動式のタイニーハウスは、様々な要件(すぐに移動できる状態にあるなど)をクリアできれば、基本的に固定資産税は掛かりません。
しかし、大型のトレーラーハウスの場合は運搬や設置に50~100万円もの費用が掛かることも。
税金以外の維持費に目を向ける必要もありますね。
まとめ
タイニーハウスに暮らすということは、自分の人生を見つめ直すきっかけにも繋がります。
本当に必要なものは何か、限りある時間をどのように使いたいのか、自分にとって大切なことがきっと見えてくるでしょう。
すぐに実践することは難しいかもしれませんが、タイニーハウスのイベントや見学会も行われています。
宿泊施設などもあるので、ミニマムな暮らしを体験することから始めてみてはいかがでしょうか。