オーダーキッチンを製作する際に知っておきたいポイント5点!価格や施工例なども。

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「家を建てるのなら、キッチンにはこだわりたい!」そう思う方は多いのではないでしょうか。
規格品のシステムキッチンも機能性は十分ですが、デザインや素材にこだわりたい場合は規格品では物足りないことも。
そんな場合にはオーダーキッチンがおすすめです。

でもやっぱり気になるのは「高いのでは?」という費用の不安や、他の予算との折り合いのことでしょう。
また、オーダーとはいえ、どこまで要望に応えてもらえるのかという疑問もありますよね。

この記事では、オーダーキッチンを製作する際に知っておきたいポイントや施工事例、価格などについてご紹介していきます。

 

 

オーダーキッチンのメリット

オーダーキッチンの最大のメリットは何と言っても自由度の高さ。
シンクの幅や深さの寸法を細かく指定したり、コンロ台の部分だけワークトップの高さを低くしたり、自分だけのこだわりを形にすることができます。

キッチン扉を無垢材にできるのもオーダーキッチンの特徴です。
使い込むほどに味わいや風合いが出てくる無垢材の扉は、家具のようなヴィンテージ感を出すことができるでしょう。
木材で壁や床をコーディネートしている住宅には特におすすめです。

また、最近は収納にこだわる方も増えていて、引き出しを細かく仕切ったり、扉内部にフックを内蔵したり、自分だけの使い勝手にこだわった収納を作ることもできます。

すっきりと物をしまう為には、キッチン用品のサイズを測り、各キッチン用品の使用頻度によって”見せる収納”にするか、”しまう収納”にするかを決めておくのもポイントです。

規格品では難しい要望も実現できてしまうのが、オーダーキッチンのメリット。
物理的な納まりが不可能でない限りは、様々な希望を実現することが可能になります。

しかしその反面、こだわった分だけ費用が高くなるのは、避けられないデメリットかもしれません(笑)。

 

 

オーダーキッチンの価格

オーダーキッチンの価格は、設備機器のグレードや、扉/天板の素材などによって、費用が大きく変わります。

小さめで機能も最小限のオーダーキッチンであれば、100万円弱とメーカーの規格品と変わらない価格でも製作できますが、こだわれば300~400万円台になることも珍しくありません。
概ねの相場費用は150~250万円となることが多いようです。

 

 

価格を抑える為のポイント

値段が高くなりがちなオーダーキッチンの費用を抑えるコツやポイントをご紹介します。

 

設備機器は消耗品と考える

キッチンに欠かせない水栓やコンロ、レンジフードなどの設備機器は約10年が耐用年数といわれています。
しかしながら、この設備機器がキッチン価格の半分近くを占めることもあるのです。

設備機器を消耗品と割り切って、グレードを低~中価格の商品で揃えてしまうのも価格を抑えるポイントです。
デザインを大きく左右するレンジフードだけこだわり、他の機器を低コストに抑えるのも良いでしょう。

 

特注品は作らない

特注品がひとつでも入ると、価格が大きく変わってきます。
オーダーキッチンの会社でもモジュールがある程度決まっていますから、その範囲でレイアウトを組んでいくと価格を抑えることができるでしょう。

 

こだわりたいポイントを絞る

施工例をたくさん見ていると、あれもこれも取り入れたくなってきますが、全て取り入れてしまえば、当然価格も跳ね上がってしまいます。

「これだけは譲れない」というポイントを2~3個に絞り、さらにそれを低価格で実現できる方法はないか、似たような見た目で安いものがないか、自分でも探してみることが大切です。

 

 

依頼する会社の決め方

オーダーキッチンを製作する会社にも、ステンレス加工を得意とする会社や、造作家具を得意としている会社などがあります。

その会社の得意分野であれば、コストを抑えるノウハウや販路がある程度確立されているので、自分がこだわりたい部分を得意とする会社を見つけることもポイントの一つ。

ショールームを見学する、見積もりを取る、施工例を比較するなどして、積極的に情報取集することで知識も増えていきます。知識が増えると自分の理想を具体化しやすくなり、スムーズにオーダーキッチンの製作を依頼することができるでしょう。

 

 

オーダーキッチンの施工例7点

キッチンをオーダーするのなら、こだわりたいのが素材です。
木をふんだんに使用した空間はナチュラルで穏やかな雰囲気に。
家具とのコーディネートをしやすいのもポイントです。
オーダーキッチンの施工事例を画像とともにご紹介します。

 

リビングと一体感のあるアイランドキッチン

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メーカーの規格品では、ステンレス天板でアイランド型のシステムキッチンは選択肢が少ないのが実情です。
オーダーキッチンなら間口や奥行も好きな寸法にすることができます。

 

家具のようなシステムキッチン

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ホワイトで統一された美しい木製のシステムキッチンはまるで家具のようです。
汚れやすいコンロ側の壁にはキッチンパネルを貼り、飾り棚で見せる収納を。
シンク側の壁はダイニングと同じパイン材で仕上げ、調和のとれた空間に。
フラップ扉の棚は、使いやすい高さで圧迫感を感じません。
コンパクトでありながら、工夫が満載のL型キッチンです。

 

無垢材の扉でナチュラル感のあるキッチンに

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こちらも家具のような美しさを持つキッチンです。
無垢材の扉なら、再加工や再塗装を施して新しいキッチンにリフォームすることも可能です。
愛着の湧くオーダーキッチンで家族の思い出を次の世代へ伝えていくのも素敵ですね。

 

シャビーシックなオーダーキッチン

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シックな色合いのキッチンは木製オーダーキッチンならでは。
規格品の扉でこの色と質感は出せません。
人工大理石カウンターとシンクの一体成型もオーダーなら自由自在。
シームレス加工のカウンターは汚れもたまらず、お手入れも簡単なのでおすすめです。

 

タイルのキッチンカウンター

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キッチンカウンターをタイルにしたい場合はオーダーキッチンで。
タイルカウンターは目地に汚れが付きやすいのが難点ではありますが、清潔に保っていればシンプルでクリーンな空間に。
ヴィンテージ風のウォールナット材はアンティークな雰囲気を演出し、タイルカウンターとの相性もバッチリ!
壁に備えられた造作のディッシュスタンドも素敵です。

 

対面式のオールステンレスキッチン

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プロや料理好きな方に人気のオールステンレスキッチン。
規格品のオールステンレスキッチンはI型の壁付けキッチンが中心ですが、オーダーキッチンなら対面式も可能に。

 

モダンで機能的なオーダーキッチン

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クルミ材の優しい質感をブラックで引き締めて。シンプルながらも、ブラック色をアクセントに入れることで、モダンでおしゃれな空間に仕上がっています。
臭気がこもりやすいシンク下は思い切ってオープンに。ゴミ箱などを納められて便利です。

 

 

まとめ

キッチンの使い方やデザインの好みは人それぞれ。
オーダーキッチンはそれら個人のこだわりを叶えてくれる、素敵なシステムです。
こだわりすぎると費用も大きくなるので、譲れないポイントを絞り、優先順位付けておくとスムーズに検討できると思います。

また、長く使うためにも飽きのこないデザインにするのもおすすめです。
リビングダイニングとの調和のとれたキッチンは居心地が良く、料理の時間を楽しくしてくれることでしょう。

お手入れをしながら、末永く使えるキッチンを作ってみたいですね。

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