ヒュッゲとは何?デンマーク流”ヒュッゲな暮らし”を日常に取り入れるポイント10点

ヒュッゲ

最近、良く耳にするようになった「ヒュッゲ」という言葉。
現在、日本でもヒュッゲに関する本が多く出版されている為、一度は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?

ベストセラーとなっている『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』は、人生観や幸せの価値観が変わると評判の一冊。
慌ただしい毎日を過ごしている人に読んで欲しいおすすめの本です。

『幸せってなんだっけ? 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年』は、デンマークに移住したイギリス人の著者が、デンマークの国民性や働き方を通して、ヒュッゲという文化を分かりやすく解説しています。

そんなヒュッゲですが、何となくヒュッゲのイメージは分かるけれど、どうやって自分の暮らしに取り入れたらいいのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、あらためてヒュッゲの意味を解説しながら、日本でヒュッゲな暮らしをするためのポイントなどをご紹介していきます。

 

 

ヒュッゲとは?

デンマーク語の「ヒュッゲ」は、日本語に訳せる言葉がありません。

個人で少しずつニュアンスが異なるようですが、「家族や友人で集まり、ゆったりとした時間を過ごすこと」「家の中やインテリアを整えて、心地良く、くつろげる空間にすること」など、スローな時間を楽しんだり、その為の環境を整えたりすることを「ヒュッゲ」と呼んでいるようです。

また、スウェーデンには「ラーゴム」という概念があります。
消費主義の生活とは反対に、多すぎない、少なすぎない適量の物を持ち、適度に暮らしていくことを意味する言葉です。
物を持てば豊かになると考えがちですが、物が増えれば収納が必要になり、大きな家が必要になります。

「ヒュッゲ」も「ラーゴム」も物質で満たされるのではなく、人とのふれあいやリラックスした時間で満たされることを大切にした考え方です。

 

 

気を遣いすぎない、北欧流ヒュッゲスタイル

友人や仲間で集まるといえば、ホームパーティーを連想する人が多いでしょう。
しかし、日本のホームパーティーはとても気を遣うものでもあります。
主催者への手土産、インスタ映えする料理、スケジュールの調整、念入りな掃除など。
楽しいけれど、ちょっと疲れてしまうことはありませんか?

北欧流ヒュッゲはもっと気楽なもの。
「今からうちでヒュッゲでもどう?」と気軽に声を掛け合います。


食事は普段と変わらないものを大皿で出すだけ。
物が少ないシンプルな暮らしをしているので、慌てて掃除する必要もありません。

私たち日本人は、無意識に人に気を遣ってしまいます。
それが世界で称賛された「おもてなしの心」でもありますが、それはそれとして、普段はもっと気楽に人付き合いをしてみても良いのではないでしょうか。

自然体でいられること。心地良い関係を築くこと。これが北欧流のヒュッゲスタイルです。

 

 

日常にヒュッゲな暮らしを取り入れるヒント

ヒュッゲは、誰かと過ごす時間を大切にしていますが、心地良く暮らすために家の中を整えることもヒュッゲのひとつ。
気軽に実践できて、リラックスできるヒュッゲのヒントをご紹介します。

 

インテリア

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木製の家具は北欧インテリアのマストアイテム。
優しい色使いの空間に癒されます。

 

キャンドル


ヒュッゲに欠かせないアイテムのキャンドル。
ゆらめく炎を見つめていると、疲れた体も心もほどけていくよう。

 

お花


シンプルな部屋にお花を飾って。
色彩は癒しを与えてくれます。

 

バスルーム

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一日の疲れを癒すバスルームにグリーンを添えて。

 

ティータイム


お気に入りのカップ&ソーサーなら、いつものティータイムも至福の時間に。

 

編み物


ひとりで過ごすヒュッゲの定番は編み物。
大切な人のために編む時間は安らぎを与えてくれます。

 

雑貨


見ているだけで、ほっこりした気持ちになる雑貨。
コレクションがたくさんある場合は、全部飾らずに定期的に入れ替えて楽しむのがおすすめです。

 

散歩


休日や早朝に楽しみたい散歩。
冬の日照時間が少ない北欧では、陽の光を浴びながらの散歩はとても贅沢な時間。

 

 

日本でできる、ヒュッゲな働き方と生き方とは?

最近になって働き方改革が叫ばれるようになりましたが、一日の大半を仕事に費やしている人がまだまだ多い日本の社会。
平日は余暇を楽しむ余裕がなく、家に帰って眠るだけ、、、という人も多いのではないでしょうか。

「自分がいないと仕事が回らない」と思っている時は、オーバーワークに陥っているかもしれません。
そういう時ほどペースダウンすることが必要です。

平日にヒュッゲを楽しむことは、現実的には難しいかもしれませんが、30分程度帰宅を早めることは可能なはず。

30分あればキャンドルを楽しんだり、読書をしたり、不要な物を捨てたりすることはできます。
少しずつ身の回りや習慣を整えることで、心の持ち方も変化していきます。

無駄な物が減り、時間が少し増えると、自分にとって大切なものがよく見えるようになります。
他人と自分を比較したり、あれもこれも欲しいと求め続けたりすることがなくなり、今の自分と環境に満足することができるでしょう。

私たちは、実は既に多くのものを手に入れています。
家族や友人、仕事、健康な体、疲れを癒すためのベッドやお気に入りの洋服。。
それに気付き、日常にある小さな幸せを感じながら生きること。それがヒュッゲな生き方といえるのです。

 

 

まとめ

気負わずに楽しめるヒュッゲ。
初めはひとりでもできるヒュッゲを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ささやかなことで喜びを感じられるようになると、毎日幸せな気持ちで過ごすことができるはずです。
本当はもう幸せなのに、それに気付けないのはもったいないこと。
固定観念や周囲の価値観にとらわれず、自分だけの幸せのカタチを見つけたいですね。

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