木の雰囲気を最優先
北欧の住まいといえば木の家。北欧住宅が大好きなG様邸も、床や壁、天井には無垢の木の仕上げを選び、ナチュラルな部屋づくりを目指しました。見た目に素敵なだけでなく、無垢のパインの床は素足でもほんのりぬくもりがあり、気持ち良く過ごせます。
木目が強く感じる部分は、薄い白の塗装でモダンな印象に
吹き抜けのリビングとダイニングキッチンは、壁紙とパインの腰壁を組み合わせました。パイン材は何も塗らないと木の主張が強いので、木の床と腰壁には木目が透けて見える薄い白い塗装を施して、白い壁紙との調和をはかっています。
シンプルな内装には差し色を
木のナチュラルな内装に、家具やラグ、カーテンなどで色を加えることで、空間を引き締めつつ、北欧スタイルらしいモダンな雰囲気をつくり出します。
部屋のベースカラーが白なので、どんな色でも受け入れてくれるのがポイント。色づかいで遊べるのが楽しいですね。
ポイントで柄物を取り入れる
マリメッコに代表される大胆な柄物も、北欧デザインの特徴です。G様邸では、トイレの壁の一部にボタニカル柄の壁紙を使ってアクセントに。小さなスペースだから、柄物を取り入れてもしつこくなりません。
北欧柄のファブリックをパネルなどにして飾れば、同じような効果が得られます。もっとポップな柄を取り入れても楽しそうですね。
洗面所のタイルは人気のモロッカン柄。北欧柄にこだわらなくても、シンプルでナチュラルな柄とカラーを選べば、素敵な空間になります。
照明選び=北欧空間
寒い季節が長く続く北欧では、あかりや炎は暮らしに欠かせないもの。ぬくもりのある心地良いインテリアをつくるのに、照明計画はとても大切です。
ホワイトバーチ材を使った北欧製のペンダントライトは、ダイニングテーブルを照らします。あまり明るくしすぎず、その場所その場所にライトを照らすのが北欧風。
室内干しができるランドリールーム
ランドリールームは贅沢に面積を広く取り、洗濯からアイロンかけまで、一連のすべての作業がここでできるように設計。木は高い調湿性能を持つ為、室内干しをしても乾きやすい空間に仕上げています。
大人になっても男は秘密基地が好き
階段下にある小部屋のような空間は、ご主人たっての希望で作りました。ほど良い『こもり感』で居心地のいいくつろぎ空間に。
「居心地がいいせいか、娘も気に入っているみたいです」ということで、かわいい子ども用キッチンも並んでいます。部屋の一角に、自分だけの空間。いくつになっても憧れますね。
本物の素材使いがポイント
シンプルな三角屋根ですが、外壁を木で仕上げることや、北欧から輸入する木製の窓やドアを設置することで、質の高い北欧住宅が完成します。家をメンテナンスしていき、永い時間をかけてアンティークにしていく。そんな北欧の文化も一緒に輸入します。
シンプルでいて楽しげなG様邸の北欧住宅はいかがでしたか。特別なことはしなくても、ナチュラルな木づくりの空間をベースに色や柄を取り入れることで、手軽に素敵なインテリアに仕立てることができますね。
木の家はナチュラル感があるだけでなく、健康的なのも魅力ですよね。インテリアはもちろん、快適性や耐久性にも気を配って、安心してくつろげる最高の住まいをつくってください。